店主の独り言

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2020.08.16
『日本酒からタオルの生乾きの臭いががしたときには』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ

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お盆が終わると、日本酒の世界ではいよいよ『ひやおろし』の入荷が始まり、秋のお酒へと変わっていきます。しかし、夏の暑さはまだまだ続きます。連日の35度超えの暑さに、一日中エアコンをつけていないと、参ってしまいます。

これは日本酒にとっても同じことで、いくら要冷蔵の表示がないからと言って、暑いところに長時間放置していたらどうなってしまうのでしょうか?洗濯洗剤のCMで『タオルの生乾き臭』という言葉を耳にしたことはありませんか?蒸れた汗のような臭いで、部屋干しなどで乾きが悪いときに発生する臭いのことです。あ~!あの臭いね!と、思い当たる方が多いと思いますが、積極的に嗅ぎたいとは思いませんよね。

実はこの生乾きの蒸れた臭いは、日本酒の世界にもあって、『ムレ臭』、正式名称を『イソバレルアルデヒド』と言います。日本酒の香りの中には、良い香りと悪い香りがあり、その悪い香りの中にこの『ムレ臭』が含まれています。まさに、タオルの生乾きのような、蒸れた臭いがするので、一度嗅いだことのある方ならすぐにわかると思います。

では、どうしてこのような香りが生まれるのでしょうか。原因として考えられるのは、温度の高い状態で保存された場合です。温められたお酒が気化し、瓶内の空間に蒸れた臭いが充満し、こもることでそのような臭いが生まれます。そして、それが液体の中にとけ込んでしまうと、その後にいくら冷やしても蒸れた臭いが消えることはありません(泣)。

これから秋のお酒『ひやおろし』が入荷してきます。『ひやおろし』の詳しいお話はまた次回したいと思いますが、『ひやおろし』のお酒は基本的に1回火入れのお酒なので、店によっては、『生じゃないから』と冷蔵庫に入れないで保管・販売している場合があります。入荷してから販売する期間、売り場の温度等、様々な条件があるので、一概に常温管理が影響しているとは言えませんが、お酒の販売に関わるすべての人は、『ベスト』な状態でお客様の手元に届くよう、心がけなくてはいけないと私は思っています。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。

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