店主の独り言

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2021.08.14
『日本酒は、栓を開けたらいつまでに飲み切ればよいのでしょうか?』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ

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今年は雨が続くあいにくのお盆となってしまいました。さらに、新型コロナウイルスの影響から、帰省や食事会を控える方が多く、その代わりお酒好きの方への贈り物をご相談に来られる方が多いように感じます。

お酒を選んでいる時に特に多いご質問が、『お酒の栓を開けたら、いつまでに飲みきるのが良いですか?』というものです。そこで今日は『日本酒の賞味期限』について、以前にもお話しさせていただいた説明を引用しながら、改めてお話ししたいと思います。

まず初めに、日本酒には『火入れ』と言われる熱処理を行う作業があり、その回数によっても、お酒の味わいが変化するスピードが変わってきます。これから旬を迎えるお酒に『ひやおろし』がありますが、その『ひやおろし』のお酒は、一回火入れです。『火入れ(熱処理)』には一回と二回あり、二回火入れをした酒は、常温保存可能で、味の変化も緩やかです。一方、一回だけ火入れをした酒(『生詰め』『生貯』)は冷蔵管理が必要で、味の変化のスピードは二回火入れよりも速くなります。

そして、一回火入れも、二回火入れも 開封後何日までに飲み切らなければ・・・、という具体的な事を申し上げるのはとても難しいのです。お客様としては、その所が一番知りたい所なのだと思いますが、お買い上げされ開栓したお酒がどのような場所(冷蔵庫、常温の室内)に置かれて、瓶の中のお酒の残量等、様々な条件によってかなり変わって来るので、一概には言えないのです。

曖昧な表現で大変申し訳ないのですが、そのお酒を飲み進めていく中で、ある時ご自分で『美味しくない』もしくは、『今までと味が変わったな~』と感じた瞬間が、そのお酒の賞味期限と言っても良いのかと思います。ただし、美味しくないと感じたとしても、お酒が『腐ってしまったり』『飲めなくなってしまった』という訳ではありませんので、その際は料理等に使って頂ければ良いと思います。

ちなみに、一度も火入れをしていない『生』のお酒は、冷蔵管理は当然の事、味の変化のスピードも速いです。ただし、これも生酒の種類、購入時期等によっても、その期間がそれぞれに違うので、一括りではお話しできません。はっきりと断言できなくて申し訳ないのですが、飲んで頂いて、ご自分の舌で実感していただけたら・・・と思います。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。

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