店主の独り言

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2023.07.05
『山梨県のソレイユさんから、グルペットブランとメルローの新ヴィンテージが入荷』

店主の独り言

お酒の学校・ワイン編

皆さんこんにちは！

茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る！】

リカーショップキナセの店主

『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！ʅ(◔౪◔) ʃ

今日は、『ソレイユ』の銘柄で知られる山梨県山梨市のワイナリー『旭洋酒さん』から大人気白ワイン『ソレイユ・グルペットブラン2020』と味わいののった『それいゆメルロー2019』が入荷してきたのでご紹介したいと思います。現在は、白2種、赤4種、の計6種類の『ソレイユ』ワインが出揃いまして、なんとも壮観な景色に、思わず、見とれてしまいます(笑)

旭洋酒さんは、鈴木さん夫婦が二人三脚で造っている小さなワイナリーですが、自分たちで醸造用のブドウを栽培し、様々なブドウ品種を使うなど、品質の高さは目を見張るものがあります！以前お会いしてお話をさせて頂いた際には、ワインに対する熱い思いが伝わってきて、とても感動しました。

本日ご紹介する『ソレイユ・グルペットブラン2022』で使用しているブドウは、ブドウ栽培家の山上直氏が標高約800ｍの山間で2007年から栽培するソーヴィニョン・ブラン種です。ソーヴィニョン・ブラン種は房が小さく玉割れしやすい等、日本での栽培には困難をともなう品種ですが、その爽やかな果実味は日本の蒸し暑い夏や様々な味わいの料理にもよく合います。

今回は、ブドウの果実味を最大限に生かすため、除梗せずホールバンチで圧搾し、フレンチオークの古樽(53％)とステンレスバレル(47％)で3週間発酵させ、終了後は直ちに満量にして酸素を遮断し、約4か月間定期的に攪拌しながら滓とともに貯蔵、滓引き2か月後にノンフィルターで生詰しているそうです。

蔵元曰く、パッション・フルーツと青草が溶け合った香り、アフターにかけてのミネラリーな酸など、品種特性が明確に表現された年となりました。繊細なフレンチとも合わせたいですが、しっかりとした骨格の酸があるため寿司との相性も上々という事です。生産数は682本ととても少ないので、気になった方はお早めに！

因みに、ワインの名前についている『グルペット』とは、山上氏の農園名からとっています。自転車レースで先頭集団から外れた選手たちが、協力して時間内ゴールするためにつくる集団の意味もあるそうです。そう言えば、ロードバイク大国フランスでは、ちょうどいまツールドフランスが開催されており、ファンの皆様は寝不足気味かもしれませんね。

続いてご紹介するのは、ソレイユさんの最上位赤ワイン『それいゆメルロー2019』です。山梨市八幡地区と岩手地区の自社畑メルローのうち、最も良く熟した房のみを粒選りで収穫し丁寧に醸造した後に、フレンチオーク樽（樽熟期間９ヶ月、新樽率33％）と瓶で熟成させた逸品です。機械でちぎれた細かい梗は手作業で取り除き、丸い粒のまま徐々に潰していくマセレーションで自然な果実味を出すよう細心の注意を払って造りました。