- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔) ʃ
近年の『あま酒』ブームで、今や一年中、街中のスーパーで見かけられるようになった『酒粕』ですが、実は『酒粕』にも旬があることをご存知でしたでしょうか? 本来『酒粕』とは、お酒を搾った後に出来る副産物であって、酒造りが本格的になってくるちょうどこれからの時期がその最盛期なんです。
つまり、今の時期に出回る『酒粕』が出来たてホヤホヤのもので、通称『新粕(しんかす)』と呼ばれ、蔵元やお酒の種類によって、その酒粕の香りや味わいも違います。
出来立ての『新粕』と呼ばれるものは、特に香りが良く『バニラアイス』の香りに例えられます。また、本醸造タイプの酒粕は、香りがなく、さっぱりとした印象ですが、純米酒タイプの酒粕には香りが残っており、吟醸酒や大吟醸クラスの酒粕ともなると、更に華やかな香りが漂ってきます。店の中に入ってきたお客様が『なんか、良い香りがする!』と言われるのも、この酒粕の香りなんですよ(笑)
実は、みどりさんは『甘酒好き』で、自宅で甘酒を作って水筒に入れて仕事の合間に飲んでいます。あの蔵元の酒粕は香りが良く甘みが残っていた!とか、今回の酒粕はお米の粒が残ってお粥みたいだぁ~、などと言いながら飲んでいる姿は、まるで『酒粕ソムリエ』みたいです(笑)
当店は、色々な蔵元様から届いた『酒粕』を小分けして販売しています。甘酒はもちろん、魚の切り身やお肉に塗って一晩おくだけで美味しくなったり、モツ煮込みや味噌汁などに少し加えることで、味わいに深みが増します。中には、クリームチーズと蜂蜜を合わせてクラッカーに乗せたり、カルボナーラに加えて、酒の肴として楽しむ強者もいるんですよ~!
先ほど、『酒粕』はお酒の副産物とは言いましたが、これもれっきとしたお酒の一部で商品です。『粕漬け』や茨城県西部の郷土料理の『しもつかれ』を作る地域なのでは、飛ぶように売れていくそうですが、私の住んでいる水戸では、一般になじみが少なく『甘酒』の材料くらいしか、使い方をご存知ない方が多く、中には糠臭い等と、良くないイメージを持っている方もいるように思えます。
日本酒の素晴らしさをお伝えすると同時に、出来たての酒粕が持っている本来の素晴らしさも知って頂きたいと思っています。旬のお酒と共に、機会がありましたら出来立ての酒粕もお楽しみください!
今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。
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