店主の独り言

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2024.03.15
『グレンアラヒー蒸溜所が造るピーテッドタイプのシングルモルトが入荷しました』

店主の独り言

お酒の学校・ウイスキー編

皆さんこんにちは！

茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る！】

リカーショップキナセの店主

『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！ʅ(◔౪◔) ʃ

ウイスキーファンの皆様大変お待たせいたしました！今日は、当店でも大人気のグレンアラヒー蒸溜所が造るピーテッドタイプのシングルモルト『ミークルトール3種』が遂に日本初登場となりましたので、いち早くご紹介したいと思います！

『ミークルトール（Meikle Toir）』は、ピーテッド麦芽を使用したグレンアラヒー蒸溜所のシングルモルトで、古いスコットランド語とゲール語を組み合わせた「大いなる追求」を意味しています。そして、その名にはマスターディスティラーであるビリー・ウォーカーの長年にわたる試行錯誤と飽くなき探求、そして情熱が込められています。

グレンアラヒー蒸溜所は、アベラワーの町の郊外に1967年に設立された蒸溜所です。これまでブレンデッドウイスキーへの原酒供給をメインに行っており、シングルモルトとしては極めて希少な銘柄でした。シングルモルト界の伝説的プロデューサー、ビリー・ウォーカーが、「グレンアラヒー」の可能性を見出し、2017年、グレンアラヒー蒸溜所は大手メーカー傘下から独立を果たしました。

本日ご紹介するピーテッドモルトの特徴のひとつには、メインランドのセントファーガソンで採取されたピートを使用していることがあげられます。木やコケが分解して形成されるメインランドのピートを使用することで、薬品や海のニュアンスを含むアイラ島のピートよりも、甘みのあるスモーク感が感じられます。

モルトスターによる製麦で、麦芽のフェノール値は約95ppmで、ウイスキーの仕上がり時のフェノール値は35ppmとなります。また、発酵に160時間という長い時間をかけることで、フルーティさやバタースコッチ、ハチミツのフレーバー成分を引き出しています。さらに、ノンカラーリングでチルフィルターは使用せず、一般的なウイスキーよりも高いアルコール度数でボトリングしているのも特徴の一つです。

また、すべての年数表記は5年となっていますが、ビリー・ウォーカーの長年の経験によって導き出された『ピートの特徴がはっきりと感じられる熟成期間は5～8年である』という理論に基づいて造られていますので、メインランドのピート感がたっぷりと楽しめることでしょう！パッケージには、スペイサイドで最も標高が高いベンリネス山の稜線が描かれており、落ち着いた趣のある色彩は、スモーキーなフレーバーを生むピートと蒸溜所周辺の自然環境（コケ、オーク、ヒース、空）からインスピレーションを得ています。

『ミークルトール　ザ・オリジナル5年　50％』は、3つの原酒（ファーストフィルバーボンバレルとアメリカンヴァージンオークカスク、ライウイスキーバレル）のコンビネーションです。シナモンなどのスパイスや焦がした香りに、エスプレッソのアロマ、ヘーゼルナッツやスモークアーモンドの香ばしさと甘いバタースコッチが混ざり合います。味わいは甘いピートスモークと共に濃厚なチョコレート感が楽しめる逸品です。

『ミークルトール　ザ・シェリー　ワン5年　48％』は、バーボンバレルで熟成後、2種のシェリーパンチョン（PX、オロロソ）で追熟した原酒をヴァッティングしています。シダーウッドやシガーボックスのウッディな香りの中に、オレンジピール、ハチミツ、プラムジャムを思わせる香りが広がります。味わいはダークチョコレート、スモークしたハチミツ、モカ、イチジク、糖蜜、焦がし砂糖といった、シェリー樽由来の個性がピートスモークと混ざり合い絶妙な風味を醸し出しています。

『ミークルトール　ザ・チンカピン　ワン5年　48％』は、バーボンバレルで熟成後、チンカピンヴァージンオークカスクで追熟した逸品です。残り火から立ち昇る煙のような香りの中に、焦がしたリコリスやハチミツ、ジンジャー、オレンジピールの風味が広がります。味わいはココアやクレーム・ブリュレの甘味に、トーストしたアーモンド、シナモン、アニスがアクセントに加わりスモークが全体を優しく包み込みます。