店主の独り言

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2024.08.14
『日本酒冷蔵庫がスカスカですが心配しないでください』

『日本酒冷蔵庫がスカスカですが心配しないでください』

皆さんこんにちは!

茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】

リカーショップキナセの店主

『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔) ʃ

 

今年のお盆期間中は一部時短営業するものの定休日以外は休まず営業しています。事前にSNS等で告知していたこともあり、今日もたくさんの方々にご来店いただいています。連日30度を超える猛暑日の影響もあり、店内の夏酒も少しずつではありますが姿を消しつつあります。

 

先日のブログでも触れたように、日本酒の世界ではお盆が終わると一気に秋へと移り変わり合わせて秋のお酒『ひやおろし』の入荷が始まります。このまま秋になってしまうのは、ちょっと寂しい気持ちもありますが、私たち酒屋にとって、毎年、季節の変わり目はお酒の在庫との戦いとなります。うかうかしていると、店内の日本酒冷蔵庫の中は、『ひやおろし』と残り少ない『夏酒』とが入り混じるカオス状態となってしまいます。そうならないように毎年頭を悩ませていますが、未だかつて上手く行ったことがないんですよね・・・()

 

そのような中、今シーズンの夏酒を余すことなく満喫すべく『夏酒の最後の一本』ばかりをまとめて購入される方もいらっしゃって、それぞれの楽しみ方をされています。酒屋としては夏酒を売り切って、本格的な秋を迎えたいところなので、まだ暑い今の時期は、夏酒をお飲みいただけますと、大変ありがたく思います。

 

 

そこで今日は、本格的な『ひやおろしシーズン』が来る前に、今一度『ひやおろし』の意味と、今時の『ひやおろし』事情についてお話ししたいと思います。『ひやおろし』とは、春に搾ったお酒を一度だけ熱処理(火入れ)してから蔵元内にて貯蔵・熟成し、外気温と蔵元内の温度が同じくらいになった頃(秋の涼しい頃)に出荷されるお酒のことを言います。

 

『ひや』=『冷や』、『おろし』=『卸し』つまり出荷時に2度目の火入れをせず、お酒が冷えた状態で卸される(出荷される)事から『ひやおろし』です。他にも『おろす』=『下げる』と言うイメージを嫌って、『秋あがり』と言うところもありますが、『秋』という季節の言葉を入れると販売時期が限定されるために嫌がる蔵元や販売店もあるようです。

 

最近では、季節感先取りの傾向と輸送技術の発達により、その出荷時期は年々早くなっており『ひやおろし』とは、なんぞや・・・、と思えるような様々なことが見受けられるようになってきました。真夏に発売される『ひやおろし』しかり、他社との差別化を意識して、一度も火入れしていない『本生』タイプのものや、冷蔵管理ができない販売店の為に『二度火入れ』したものまで出回るようになっています。

 

『ひやおろし』の厳密な定義があるわけではないので、ある意味自由ですが、日本酒を愛飲してくださるお客様のためにも、販売店や蔵元など日本酒業界のモラルが大切だと、お客様に『ひやおろし』の説明をしていて感じる今日この頃です。

 

 

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今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。

 

 

 

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