店主の独り言

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2015.10.29
『日本酒についている日付はどんな意味?』 お酒の学校45時間目

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋
【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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ついこの前までは秋のお酒の話をしていて、まだまだ『ひやおろし』のお酒を楽しみたいところですが、早くも新酒の案内が各蔵元より届き始めました。(実際の入荷はまだ先ですが・・・)当店にご来店いただくお客様からも、いつごろになったら今年の搾りたて新酒が出てくるんですか?と、言われることが多くなってきました。もうそんな季節になったんですね!

先日お客様から日本酒に記載されている日付についてご質問を頂きましたので、それについて今日はお話ししたいと思います。お酒や食料品などには必ず日付がついています。一般的には、製造年月、賞味期限、消費期限などが記載されている為、誤解されている方が多いのですが、お酒には賞味期限や消費期限はありません。日本酒に記載されているのは『製造年月』なんです。

但し、ここで気を付けなければいけないのが、日本酒のラベルに記載されている日付には『三種類の意味』があるという事なんです!『製造年度(BY)』『製造年月(ビン詰め年月)』『出荷年月』なのですが、数字しか書いていないためにその日付がどれなのか区別がつきません。

それは、何故かと言うと、蔵元内での貯蔵管理の方法によって変わってくるのです。大概の場合は蔵元から出荷されるときにビン詰めされるために『製造年月(ビン詰め年月)』を記載している所が大半ですので、出荷時期と製造年月(ビン詰め年月)は同じになります。ただし、小さい蔵元の場合は一度にまとめてビン詰めするため、ラベルの日付と出荷時期が一致しないことが良くあります。

また、一度ビン詰めされたお酒でも冷蔵貯蔵されていたものに関しては、蔵元を出荷する時の出荷年月を記載してもいいとされているために、製造年月(ビン詰年月)と出荷年月がかなりずれることもあります。例えば、平成20酒造年度に醸造した酒を冷蔵貯蔵し、平成26年4月に瓶詰したものをさらに冷蔵貯蔵し、平成27年8月に出荷した場合、ラベルには平成27年8月と記載するだけでも構わないのですが、せっかく蔵元が貯蔵熟成させて最高の状態で出荷するお酒ですので、そのような特別なお酒には『製造年度』『製造年月(ビン詰め年月)』『出荷年月』等を記載している場合が多いです。是非、気を付けて見てくださいね!

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ラベルに記載されている日付の古い新しいだけでお酒の良し悪しを判断するのは如何なものかと思いますが、酒売り場での管理状態によっては品質が変わってしまう場合がありますので、基本的には少しでも日付の新しい物を購入するのが安心ですね。

写真のお酒は長野県、信濃錦『特上汲上・錦』
1.8L 4,000円 720ml2,000円
無農薬栽培の美山錦で造った純米大吟醸を蔵元でじっくりと貯蔵熟成させた逸品です。芳醇な香りと深いコク。これぞ日本酒の完成品!

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