店主の独り言

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2015.11.07
『3点貼り、和紙手巻き包装』 お酒の学校47時間目、日本酒編

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

最近の日本酒のラベルは、実に様々なものが多くなってきたようにおもえます。色彩豊かな物をはじめとして、イラストや写真を使ったり、光沢のあるキラキラとしたシール状のものまで、中にはこれは日本酒なのか!と思える様な斬新なラベルを見かけることもあります。

その反面、今ではすっかり見かけることの少なくなったものもあるんです。それが『三点貼り』と言われるラベルで、日本酒の級別廃止と共に年々少なってきています。『三点貼り』とはどういった物かと言いますと、その名の通りに一升瓶に3枚のラベルが貼られており、上から順に『肩貼り』『証紙』『胴貼り』と呼ばれています。

現在では、一点貼りと呼ばれる『胴貼り』のみの物や、もしくは『肩貼り』『胴貼り』の二点貼りと呼ばれるタイプのものが主流となっています。ではなぜ、このような事が起こっているのでしょうか?それは、先ほど話した日本酒の級別廃止によるもののほかにもコスト削減や手間の削減等の様々な事情があります。

本来の三点貼りにはそれぞれの役割があって、その中でも『証紙』には特級、一級、二級などのお酒の級別が記載されていたのですが、級別廃止と共に『証紙』の役割が薄れ付ける蔵元が少なってきたのです。また、『胴貼り』だけでも商品を販売することができるという事から、ラベル代や貼る経費を減らす目的で付けなくなっているのです。合わせて、キャップのシールや和紙の包装なども徐々になくなってきています。

一昔前でしたら当たり前のように目にした『三点貼り』のラベルも今となっては、手間のかかるとっても贅沢な仕様となっています。ましてや、その上から和紙を使って一本一本丁寧に包装されたお酒を見かけるなんてことは奇跡的な事です。日本酒の世界でもコストカットの波が押し寄せてきているのです。

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しかし、今もなお頑張って『三点貼りの和紙手巻き包装』を続けている蔵元さんもおります。お酒の中身も大切ですが、愛情をこめて醸したお酒の衣装にも手間をかけてあげたいと言う親心をうかがい知ることが出来ます。飲んでしまえばゴミとなってしまう包装紙や瓶ですが、そこには造り手の愛情が詰まっているんですよ!

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