皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

一年ほど前から友人が作っている野菜を定期的に購入しています。露地物の無農薬栽培で作っている物で、四季折々の色々な野菜が『おまかせセット』という形で二週間に一度送られてきます。その時一番美味しい採れたての旬の野菜を詰め合わせてくれるので、野菜の旬についてはあまり詳しくない私でも、その旨さにはびっくりしています。

以前は近所のスーパーマーケットに並んでいるその時々の旬の物を何となく購入していましたが、友人から送られてくる野菜を食べるようになって、今まで旬の物と思って食べていたのは、本当の旬の味わいではなかったことに気が付いてしまったんです。旬の中にも本当の旬があって、それを知ってしまったら、もう以前には戻れなくなってしまいました。

これと同じようなことが、日本酒の世界でも言えます。日本酒に季節感や旬があることを知っている方は意外と少なく、ほとんどの方が日本酒は一年を通して同じものが酒屋の店頭に並んでいると思われているのではないでしょうか。もちろん年間通しての定番商品もありますが、当店では定番品は全体の三割で、残り七割は季節商品です。

日本酒には四季折々の旬があって、季節ごとに味わいの違うものが蔵元から出荷されてきます。ちょうど今の時期は春物のお酒の入荷が終わって、夏物のお酒が出てくるのにはまだ間がある為に、旬の商品が少ない端境期となり、酒屋にとっても一番頭の痛い時期なんです。もちろん、一年中販売できる定番商品はありますので、それでお酒の棚を満たすことはできるのですが、せっかくなら旬の味わいを楽しんでいただきたいですからね！

そんな訳で、今飲むとしたら断然お勧めなのが春物のお酒です。搾りたての頃のピチピチとした味わいもいいですが、程よく角が取れてきて、香りと味わいのバランスが取れた芳醇な旨味が楽しめます。日中は薄着でいられるほど暖かくなってきましたが、日が落ちてくると肌寒さを感じるこの時期には、旨味の乗った春物のお酒が良く合います。

そんな極上の旬の味わいには、これまた生命の息吹が感じられる採れたての旬の野菜が最高の相性を見せてくれます。夏酒が来るまでもうしばらくの間は、旬の味わいを堪能したいと思います。という事で、今宵は『たきざわ農園』さんのサラダセットを肴に一杯楽しみます！

『ファーム・ラタトゥィユby たきざわ農園』
www.facebook.com/farm.ratatouille.est.2002/?fref=ts

『これが私の晩酌必需品なんです！』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/03/31/201603-article_31-html/

『お酒の学校を始めます』
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