店主の独り言

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2016.04.27
『甘口のお酒って、どんな酒?』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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皆さんが日本酒を選ぶ際には『辛口』や『甘口』と言ったような言葉を使って、日本酒の味わい想像していると思います。私の所にお越しになるお客様からも、『辛口のお酒を下さい!』とか『甘口のお酒って、どれですか?』と言ったようなご質問を受けることが多くみうけられます。

では、日本酒の『辛口』や『甘口』とは一体どのような味わいのお酒なのでしょうか?少し前までは、『美味しい日本酒は辛口に限る』と言った風潮が流れていましたが、最近では味わいの多様化の影響なのか、『甘口のお酒も美味しいよね!』と言う人も多くなってきたように感じます。

そこで、本日は最近耳にする事の多くなった『甘口のお酒』について少し考えてみたいと思います。

日本酒の甘辛を判断する一つの目安として、日本酒度というものがあります。
ざっくりと言うと、その数値が、プラスなら辛口、マイナスなら甘口となるのですが、人の味覚というのは、そう簡単に数値で判断できるものではありません。

人がお酒を飲んだ時に甘く感じる要因として『香り』と『アルコール度数』と『旨味』が考えられます。香りのフルーティなお酒を飲むと甘く感じるのはそういう事で、甘い香りが甘口だと錯覚してしまいます。例えば、鼻をつまんで香りを感じないようにして飲むと、甘味を感じにくくなります。また、アルコール度数の高いお酒を飲むと甘く感じる事もあるので、一概に香りだけが影響しているとはいえません。

そして、『旨味』ですが、この旨味こそ我々が甘さを感じる一番の要素ではないかと思います。最近では、グラスに注いだ時に甘い香りの立つものや、口に含んだ瞬間に甘さが広がるものが見受けられます。それらの中には、飲んだ時こそ甘さを感じますが、味わいの薄っぺらい物が多く、後口の余韻がありません。よく言えばサッパリですが、旨味の無い酒とも言えるかもしれません。

つまり、私が思う甘口のお酒というのは『後口に旨味が感じられるお酒』です。飲んだ後でも口の中にお酒の旨味が残って、それが段々と甘味に変わって行くような余韻の長い味わい。砂糖のような表面的な甘さではなく、お出汁のような奥深い旨味が感じられるお酒です。

味を言葉で表現するのはとても難しい事です。当然のことながら人によって、甘辛の基準は違いますので、その方が『どのような味』を求めているのかをお話の中から推測していく力が販売店には求められているのだと思って、日々精進しております。

次回は、誰もが一度はきいたことのある『辛口のお酒』についてお話ししたいと思います。

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