店主の独り言

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2016.05.04
『夏酒について!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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街のデパートでも春物一掃セールが終わって夏物が店内をにぎわせているように、五月の声を聞いたとたんに、日本酒の世界でも一気に夏に向かって走り出したように感じます。季節の先取りというのはファッション業界では当たり前のように行われていますが、それも度が過ぎてしまうと、何か!味気なくなってしまうような気がします。

日本のように四季を感じる国民は世界的に見ても珍しく、6月と10月の衣替えに代表されるように、季節に応じて着る服を変えたり、四季折々の旬の味覚を楽しんだりするのも、日本人ならではの感覚かもしれませんね。旬の物を味わうと言うのは、その時期ならではの美味しさを楽しむという事にもつながり、四季を愛でる気持ちの表れです。

日本酒の世界にも旬というものがあります。以前、お酒の学校でもお話ししたように、日本酒は、秋にお米を収穫した後、その年の酒造りが始まり、12月頃には新酒が出始めます。そして翌年4月位には酒造りが終わります。その後、ひと夏蔵の中で貯蔵熟成されたものが『冷卸し』として秋に出荷され、その年のお酒が全て出そろうという事になります。

それでは、最近良く目にする『夏酒』とはいったいどのような物なのでしょうか?
気温が高くなると日本酒はビールのような清涼感に欠けるため、どうしても飲み口が重たく感じられてしまい、夏になると消費が落ちてしまいます。そこで各蔵が色々と考え、暑い夏でも美味しく飲んでもらえるようにと造っているのが『夏酒』と言われるものです。

ですので、本来の日本酒の表現には『夏酒』というものはなく、しいて言えば『新酒』や『ひやおろし』と同じような季節を感じさせるものとして登場してきたのだと思います。とはいえ、夏の暑い盛りに日本酒が美味しく飲めるのですから、蔵元様の努力には頭の下がる思いです!

次回は、『夏酒』の魅力を味わいの面と見た目の面の両方から、もっと探って見たいと思います!

今日も最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

『お酒の学校を始めます』
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