店主の独り言

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2016.09.07
『ひやおろしの第二弾がやってきました！』

店主の独り言

お酒の学校・日本酒編

皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

九月になったとたん、怒涛の勢いで各地の蔵元様から『ひやおろし』が入荷してきています。第一弾の波がやってきた先週は、店内の整理が追い付かずに、とりあえずと言った形で入荷してきたお酒をご案内させて頂きました。そのお酒達を振り分けながら、商品説明書きを作成して冷蔵庫の中に並べ終わったのもつかの間、今週も容赦なく沢山の『ひやおろし』が入荷してきています。

そこで、今日は『ひやおろし第二弾入荷！』と題して、今年の『ひやおろし』についてお話ししたいと思います。今回の入荷をもって、約30種類のお酒が揃いました。もちろん、この後も入荷は続き、最終的には40種類を超えるお酒が入荷してくる訳ですが、これを全て味わうことは、物理的に見ても並大抵の事ではないことが容易に想像できます。

まずはじめに、なぜこの時期に『ひやおろし』のお酒が一斉に出てくるのかと言いますと、業界団体による申し合わせによるところが大きいと思います。あるところでは、県の酒造組合の決まり事として、9月9日の重陽の節句（菊の節句）を解禁日としている所もあります。中には、10月1日の日本酒に合わせて蔵出しの準備をしていることろもありますが、年々ひやおろしの発売時期は早まる傾向にあります。季節を前面に出した商品は次の季節になると売れ残ってしまうリスクを抱えています。本当は搾りたての味の堅い新酒よりも味の乗ったひやおろしの方が美味しいと私は思うのですけど・・・。

その結果、9月の上旬にかけて一斉に『ひやおろし』が出荷されるのですが、飲む方にとっては冷蔵庫のスペースにも限りがありますし、予算や体力的な事などを考えると、全部飲んでみたいと思ってくださってもそれは不可能に近いです。いえ、不可能ですね(笑)ですが、どうしても多くの種類を飲みたいと言う方には、私がオススメするのは、四合瓶（720ｍｌ）の活用です。何度か飲んだことのあるお気に入りの銘柄は一升瓶で買い、初めて試す銘柄は、敢えて四合瓶を購入することで、好みに合わないと言った失敗を避けられると思います。

また、今の時期に出ているひやおろしのお酒を飲んでみると、総体的に味わいがまだ若いように感じますので、購入されましたら、冷蔵庫に保存の上、ゆっくりと時間をかけて飲んでいただくと良いと思います。一日、二日で1本飲み切るのではなく、複数本同時に栓を開けて、一週間くらいかけて飲むと、徐々に味が乗ってきますし、違うお酒を楽しめることができます。せっかく、これだけ多くの銘柄が揃うのですから、タイプの違うお酒を飲み比べることができる絶好の機会だと思います。もちろん、一升瓶を沢山収納できる冷蔵庫をお持ちの方は、一升瓶を購入する方がお得ですし、一升瓶しかないものもあるので、より、多くの銘柄を楽しむことができますね。

これからが『ひやおろし』の本番を迎えます！今年は、様々な味わいのお酒を飲んでいただけるように、四合瓶の品ぞろえも増やして、見やすく選びやすい売り場作りを心がけています。今回入荷した銘柄は写真でご紹介させて頂きます！