店主の独り言

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2016.09.15
『ひやおろしのお酒は、冷蔵庫に入れたほうがいいですか?』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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先日、日本酒専用の冷蔵庫についてお話ししたところ、お酒の保存管理に関するお問い合わせをいただくことが多くなりましたので、今日は、今が旬の『ひやおろし』のお酒についてお話ししたいと思います。私の所でも、すでに30種類以上の秋のお酒が、各蔵元様から入荷してきていて、今日も、新たに4種類の『ひやおろし』が届きました!

私の所では、ひやおろしに限らず、ほとんどの日本酒は専用の冷蔵庫にて管理・販売させて頂いております。もちろん、お燗して飲むお酒もその例外ではありません。基本的に日本酒は低温。冷暗所にて、保存管理されるのが好ましく、温度の高い所や陽の光や蛍光灯の光が当たるところに長期間置いておくと、本来あるべき味わいが変化してしまいます。

先日、お客様から『ひやおろしのお酒は冷蔵庫に入れた方が良いのですか?』と、言ったご質問を頂きました。その方は、とある酒売り場に於いて、沢山の『ひやおろし』が常温の棚に並べれていて、冷蔵庫に入っていなかった事に疑問を感じて、私どもに聞きに来たのです。私は、『本来は冷蔵庫の中で保存するべきです!』と、ご説明させて頂きました。

今はお酒は、様々な形態の店で売られるようになっているのが現状で、果たしてその売り場の人が正しい知識を持ってお酒を取り扱っているのだろうか、と疑問に思う場面に遭遇することが正直多々あります。

ひやおろしとは、春に一度だけ熱処理を行い蔵元内で貯蔵熟成させたお酒を、そのままの状態で出荷されるもので、俗に『生詰め』と言われる要冷蔵管理が必要なお酒です。また、商品のラベルには『要冷蔵』と記載されているものもあります。それ故に、私ども酒屋は、少しでもお酒の品質が劣化しないように努めて、冷蔵庫の中で管理し、販売しています。

だからと言って、冷凍食品やアイスクリームを扱うように神経質になる必要もありません。一日、二日位の移動であれば、心配するほどではありませんが、目安としては、瓶を触って温かくなっていなければ大丈夫です。持ち運ぶ際は、新聞紙で包んだり、保冷のバックなどを利用したりするとさらに安心ですね。車で運ぶ際には、エアコンの効いた車内に置いていただくのが良いと思います。その後、速やかに冷蔵庫に入れて頂ければ、問題ありません。

暦の上では秋と言っても、『ひやおろし』のお酒にとって25度を超える気温は、とても耐え難い環境で快適とは言えません。少なくとも、私ども酒屋に於いては、お酒にとって最良の環境を考えてあげることが大切なことだと思います。それは、飲み手の方々にとっても、美味しいお酒を楽しむことにつながる事だと思っています。

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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