- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
何となく知っているようで、実はよく分からないって事って、ありますよね。何となくぼや~っとしたイメージがあるだけで、本当の事はよく知らないって事。いざ誰かに聞こうと思っても、今さら改まって聞くのも気が引けてしまい、大抵の場合はそのままにしてしまう事が多いですよね。
今週は、蔵元様から送られてきた『カボス』をご来店のお客様に差し上げているのですが、ふと『カボスとスダチって、何が違うの?』と疑問に思ったんです(笑)お客さんにお聞きしても、皆さん私と同じで案外ご存知ないんですよね~。そこで、今さらながらですが(笑)調べてみました。どちらもユズの近縁種で、同じ仲間なんだそうです。見分ける最大のポイントは、『大きさ』と『産地』で、カボスはテニスボールくらいの大きさ(140g)で生産量の90%以上が大分県です。一方、スダチはゴルフボールサイズ(40g)で四国の徳島県が主な産地となります。簡単に言えば、大きいのがカボスで、小さいのがスダチってことですね。
また、これらは早摘みの方が香りが良いので、青いものが多く出回っているんだそうです。一見同じように見えても、違いが分かれば、なるほど!と思えるんですね!そんな、『カボスとスダチ』の話をしていた時に、日本酒の『生詰め酒と生貯造酒の違い』にも話が及びました。同じ『生』という名前が付いているので、分かり難いのですが、このふたつもカボスとスダチのように(笑)明確な違いがありますので、今日はその違いをお話ししたいと思います。
一般に生酒と言ったら『本生酒』通称『生生』で、搾ってから一度も火入れ(熱処理)をしていない酒を指します。一方、搾ってから蔵元を出荷されるまでに一度だけ火入れ(熱処理)したものを『生詰め酒』、『生貯蔵酒』と言います。一見すると同じように思えますが、全くの別物で、最大のポイントは『火入れ(熱処理)をするタイミング(時期)の違い』です。
『生詰め酒』は春先にお酒を搾ってすぐに火入れ(熱処理)を行い、冷蔵庫の中で貯蔵熟成させた後に、そのままの状態で出荷します。一方『生貯蔵酒』は搾ってからも生の状態で貯蔵し、出荷する時に火入れ(熱処理)をいます。どちらもそれぞれの良さがありますが、大吟醸酒などの高級酒などは『生詰め』の手法が使われることが多く、私の店では『生貯蔵酒』ではなく、主に『生詰め』のお酒を中心に扱うようにしています。
『生詰め』や『生貯』それぞれについては、また、機会を設けてお話ししたいと思いますが、『火入れ』するタイミングによって、呼び名が違うという事を覚えておくと分かりやすいと思います。
本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
『酒屋が酒を飲む理由』
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