- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
私の奥さんのみどりさんは、酒業界で働いていたわけでもなく、たまたま酒屋の嫁になっただけの、もともとは酒の素人なんです。最近では何とか一人でも店番ができるくらいに商品知識も増えてきましたが、それでも日々勉強しながら、店に立っています。
でも、お酒の事が分からないということは、マイナスな面ばかりではないと、妻を見ていて思うようになりました。妻は自分が分からないことは、きっとお客様も分からないだろうと思い、お客様と同じ視点に立って、商品のことを調べ、自分が理解し、そしてお客様に分かりやすく説明するように努力しています。
酒類業界で働いてきた私にとっては何の疑問もなく、当然のように思えることでも、妻にとっては『どうして?』『なんでそうなるの?』と思うようで、それは私にとっても新鮮で、改めてその事を考えてみるきっかけになったりしています。以前、ブログの中でご紹介した『要冷蔵カード』や『飲み頃の温度帯カード』なども、妻の発案によるものです。
そのみどりさんが、毎年この季節になるといつも悩むことがあります。この季節は新酒が入り始め、秋のひやおろしと混在し、お客様から、『どっちが美味しい?』と質問を受けることが多くなるからです。新酒は新酒なりの美味しさがあり、ひやおろしはひやおろしの美味しさがあって、単純に二者択一の返事ができないと妻は言います。それぞれの『味の説明』をどのように表現したら、お客様に分かりやすく伝えられるのだろうかと、悩みの坩堝に入ってしまうんだそうです(笑)。
妻は、新酒とひやおろしの酒の説明を以下のように話しています。
まず、新酒は出来てすぐ未熟な状態で瓶に詰められるため、渋味や苦み、アルコール感が強く感じられたりします。そのように感じた時は、その日のうちに全部飲み切らずに、冷蔵庫等の寒い所に保存して、ゆっくりと時間をかけて飲んでくださいとお願いしています。お酒が空気に触れることで、味わいが軟らかくなり、渋みや苦みが消えて、香りと旨味が出てきます。味わいが変化していく様子を楽しめるのも新酒の良さでもあります、と。
一方、ひやおろしのお酒は、一度火入れをし、十分に熟成された『完成品』ですので、栓を開けた瞬間から、味ののった飲み頃になっています。お酒を買って、その日のうちにパーティなどで全部飲み切ってしまうのであれば、飲み頃になるまでに時間のかかる新酒よりも味ののったひやおろしの方が美味しく飲めますとお勧めしています。ですが、お酒も生ビールや野菜などと同じように、新酒=搾りたて新鮮=『無条件で新酒が一番美味しい』と思われている方が多いように感じています。
と、まあ、こんな感じで説明をしているようなのですが、普段あまりお酒を飲まない方にはこのご説明ではうまく伝わらないと、悩んでいたのですが、 それが、最近!みどりさんなりにその分かりやすい説明を見つけたと喜んでいるんです(笑)
それは、新酒は『青いバナナ』で、ひやおろしは『完熟バナナ』です。実際この例えでご説明したお客様から、『あ~、なるほど!すとんと腑に落ちたよ!』と言われたそうなんです。
この冬は、この説明で頑張る!と意気込んでいますが(笑)どうですか?みなさん、この表現、分かりやすいですかね~?みどりさんの勉強はまだまだ続きます。どうぞ温かい目で見てやってください。
本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
『冬だからこそ、要冷蔵の案内が大切なんです!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/11/11/201611-article_11-html/
『大切な贈り物だからこそ、心を込めてお伝えします!』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2016/11/10/201611-article_10-html/
『搾りたて新酒ついて』 お酒の学校56時間目、日本酒編
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/11/26/201511-article_26-html/
『お酒の学校を始めます』
liquor-shop-kinase.co.jp/contents/2015/05/25/201505-article_3-html/
お酒の最新入荷情報!
twitter.com/kinase_sake
フェイスブックもやってます!
www.facebook.com/kinasesaketen
楽しい飲酒生活のためにワンクリックを、お願いします!
↓
人気ブログランキングへ