- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
先日からテレビのニュースでは食中毒の話題で持ちきりですが、近年特に多く見受けられるようになってきたように思います。私が子供の頃も実はあったのかもしれませんが、今の様に報道されていなかったので、気がつかなかっただけなのかもしれませんし、昔はもっと大雑把?だったようにも思います。それだけ、現代の日本人はきれい好きで、衛生面に気をつけるようになってきたのだと思います。
テレビのコマーシャルでも特に臭いに関する物が多く、洗濯物を初め部屋や車などの臭いを抑えたり消したりする『消臭剤』や『洗剤』はいろいろなタイプの物が出ていますよね。現代人の臭いや香りに対する意識の高さをうかがい知ることができるというわけですが、我が家でも消臭効果のあるビーズや香りのついている柔軟剤を使っています。
ところで、洗濯洗剤のCMで『タオルの生乾き臭』という言葉を耳にしたことはありませんか?蒸れた汗のような臭いで、部屋干しなどで乾きが悪いときに発生する臭いのことです。あ~!あの臭いね!と、思い当たる方が多いと思いますが、積極的に嗅ぎたいとは思いませんよね。
実はこの生乾きの蒸れた臭いは、日本酒の世界にもあって、『ムレ臭』、正式名称を『イソバレルアルデヒド』と言います。先日のブログ『日本酒勉強会』の稿でもご紹介したように、日本酒の香りの中には、良い香りと悪い香りがあり、その中に今回の『ムレ臭』が含まれています。まさに、タオルの生乾きのような蒸れた臭いがするので、一度嗅いだことのある方ならすぐにわかると思います。
では、どうしてこのような香りが生まれるのでしょうか。原因として考えられるのは、温度の高い状態で保存された場合です。瓶の中のお酒が温められ瓶内の空間に蒸れた臭いがこもることでそのような臭いが生まれます。そして、それが液体の中にとけ込んでしまうと、その後にいくら冷やしても蒸れた臭いが消えることはありません(泣)。
私も以前、旅行先でこのように痛んだお酒を飲んだことがありますが、いかんせん、見た目で判断することはできなく、残念ながら実際にお酒を飲むまではわからないのです・・・。お酒を提供する側の保管次第で、せっかくの美味しいお酒が台無しになってしまうなんて、悲し過ぎますね。
これから秋のお酒『ひやおろし』が入荷してきます。『ひやおろし』の詳しいお話はまた次回したいと思いますが、ひやおろしのお酒は基本的に1回火入れのお酒なので、店によっては、『生じゃないから』と冷蔵庫に入れないで保管・販売している場合があります。入荷してから販売する期間、売り場の温度等、様々な条件があるので、一概に常温管理が悪いとは言えませんが、お酒の販売に関わるすべての人は、『ベスト』な状態でお客様の手元に届くよう、心がけなくてはいけないと私は思っています。
本日も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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