皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！

先週末のぽかぽか陽気から一転、今日は雨模様の生暖かい変な天気となっていますが、花粉症の方にとっては、ほっと一息といったところでしょうか。今年は急激な気温の上昇から花粉の飛散量が多いようですね。例年は比較的症状の軽い私でも、マスクが手放せない状態です。この時期は搾りたてのフレッシュな香りや味わいのお酒がいろいろと入荷しているのですが、花粉症の方にはせっかくの香りや味わいも楽しめませんね～！

この時期の旬のお酒と言えば、見た目がうっすらとにごっている滓の絡んだお酒です。ラベルには『おりがらみ』『うすにごり』『無濾過生原酒』などと様々な表記がされています。お客様からは、『同じように見えるのに、何が違うのかよく分からない・・』と言われることが多いんです。ただでさえ、日本酒に関する説明や表現方法は難しかったりややこしいものが多いイメージが持たれているのに、ラベルに書かれている言葉がお酒によって違うとなると消費者の方は混乱してしまいます。

一口に『無濾過生原酒』と言っても表現方法は実に様々、代表的な物には『うすにごり』、『かすみ酒』、『おりがらみ』、『直汲み（じかぐみ）』などと言われるものがあります。これらのお酒は、表現の違いはあれど、ほとんどが同じものです。私の大好きな『おり』を絡めることで、プチプチとした爽やかなガス感を演出したり、香りを華やかにしたり、芳醇な味わいをもたらしてくれます。

もちろん、造り手が変わればお酒の味わいも変わって来るのは当然で、同じ造り手の物でもお酒のランクによって、全然違う味わいを楽しむことができます！『咲耶美・純米吟醸うすにごり』は華やかな香りが弾ける清涼感抜群。『信濃鶴・無濾過生原酒』はトロリとした濃厚な旨味。『山﨑醸・春かすみ』はプチプチとした軽やかな味わい。『太平海・おり絡み』はほのかな甘みと酸味のベストバランス。『旭興・直汲み』はすっきりとした飲み口の中にあるコクと旨味。と、言ったように、味わいのバリエーションが豊富なのも、この時期のお酒ならではです。

最後に、このようなうっすらとにごっているお酒を味わう時には、瓶の底に溜まっている『おり』をよく混ぜてから味わうのがお勧めです！そうすることで、香りと味わいがさらに増すこと間違いなしです。『おり』大好きな私が言うのですから・・(笑)
本日ご紹介したもの以外にも、沢山の種類があるので、色々な味わいをお楽しみください！

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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