茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る！】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！ʅ(◔౪◔ )ʃ

先週の日曜日、今月より新しくお取引が始まった来福酒造さんを訪問させていただきました。うっかりすると通り過ぎてしまいそうな簡素な入り口を入ると、藤村社長と佐藤杜氏が出迎えてくださいました。

藤村社長から蔵の簡単な歴史を伺い、その後は佐藤杜氏にバトンタッチして蔵の敷地の中や仕込み蔵の中をご案内していただきました。来福酒造さんの蔵のイメージを一言で表現するならば『最新鋭の醸造設備を駆使する醸造家集団』と言ったところでしょう！

自家精米した様々な種類の酒米を、花酵母を使って個性豊かな味わいのお酒に仕上げていく蔵人たちは、研究者と醸造家の二つの顔を持っており、その陣頭指揮を執っているのが佐藤杜氏です。笑顔の絶えない、物腰の柔らかな方ですが、酒造りの話となると一気に情熱がほとばしります。

敷地の中には仕込み蔵、精米棟と焼酎などを造る蒸溜棟以外に、日本酒を冷蔵貯蔵する冷蔵コンテナが至る所に置いてありました。この日は、ちょうど『ひたち錦』の精米作業が行われており、8％まで磨くのに5日間もかかるのだそうです。

続いて、蔵の心臓部『仕込み蔵』の中を案内していただきました。最初に目に飛び込んできたのが、数えきれないほどの『サーマルタンク』です。サーマルタンクというのは、ホーロータンクなどに温度管理機能を取り付けたもので、冷蔵管理や温度調整ができる優れもののタンクなのですが、高級外車が買えるくらい高価なのです。そんな高価なものが、なんと50基以上もあるというのですから驚きです。そして、さらに驚くことに、来福酒造さんではすべてのタンクがサーマルタンクになっているそうなのです。

その後は、洗米所や麹室などを見て回りましたが、こちらにも最新の設備が導入されていました。人の手でしかできなことはしっかりと行い、機械化することで品質を良くすることができるところには積極的に取り組んでいく姿勢には感服いたします。

さらに、出来上がったお酒の品質を劣化させないために、お酒を搾る場所全体を冷蔵庫にしたり、パストライザー火入れ機を使っています。他にも、こんなものまで導入しているのか・・・！？と、いうものまであり、今後の酒造りを見据えて準備しているとの事。本当に見れば見るほど、聞けば聞くほど、驚きと感心の連続でした。最後に、杜氏お勧めのお酒を試飲させていただき、この日の蔵元見学は終了しました。

この度は、酒造りのお忙しい中、お時間をいただきまして、藤村社長、佐藤杜氏はじめ蔵人の皆様に、改めて感謝申し上げたいと思います。

今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。

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