- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!ʅ(◔౪◔ )ʃ
12日の水曜日は定休日でしたので、孝之さんと連れ立って東京の八芳園へフランス食品振興会(SOPEXA)主催による『サン・テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ業界向け試飲会』に参加してきました。会場となった八芳園へは、今回が初めての訪問でしたが、都心のど真ん中にこんな自然豊かな空間があるとはビックリ!この日は結婚式も行われており、敷地内のいたるところで記念撮影が行われていました。
今回のイベントで用意されたワインは、ボルドーワインで知られるボルドー近郊のワイン産地の一つ『サン・テミリオン』の物です。ボルドー右岸と呼ばれるエリアの中でもサン・テミリオンは非常に広大で、5000haの土地に約1000ものシャトーが密集しています。また、A.O.C.サン・テミリオンはサン・テミリオンの町を中心とする九つの市町村に認められており、1999年にはリブルヌ市を除く8町村が世界で初めてワイン産地としてユネスコの世界遺産に登録されました。
今回は、そのサン・テミリオン格付シャトーの中でもグラン・クリュ・クラッセの21シャトーが一堂に会し2019年のヴィンテージを始め、他のヴィンテージワインを試飲することが出来る絶好の機会です。今回は新型コロナウイルスの影響から各シャトーの方々に直接お会いすることは出来ませんが、この状況の中開催してくださった関係各所の方には感謝で一杯です。
ところで、ボルドーの格付けと言えば5大シャトーを有するメドックの格付けが有名ですが、ソーテルヌやグラーヴなどボルドー内の他のエリアにも格付けはあります。中でも、ボルドー右岸のサン・テミリオンの格付けは他のエリアの格付けに比べて非常に厳しく、ボルドーの格付けの中では最も信頼できるものと言われています。
サン・テミリオンの格付けは、1855年のパリ万国博覧会を機に制定されたにボルドー左岸のメドック(およびグラーブ)の格付けの約100年後の1954年に法定され、何と!10年ごとに見直しが行われているそうです!
今年までに7回も改定されている格付けは、第一特別級のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(4シャトー)、B(14シャトー)と特別級のグラン・クリュ・クラッセ(64シャトー)の3階級となります。一般的にサン・テミリオンの多くのワインがメルロー主体で、それにカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドして造られていますが、柔らかく滑らかでふくよかなワインと言った印象です。
今回の試飲会は業界関係者向けという事と、事前予約を済ませていた方のみというコロナ過に配慮したものでした。しかし、プラカップではなく本格的なワイングラスを使用しての試飲会は久しぶりで、さすがだと感心しました。
会場入り口では受付でワインリストと会場内のマップを受け取り、ワイングラスを受け取ってからいよいよ試飲会のスタートです。まずは、会場内の中央テーブルに陣取り、比較的すいているワイナリーのブースから時計回りにスタートしました。
21ものシャトーからは2019年以外にも複数のワインが出品されているので、そのすべてを味わおうとすると50種類近くに上ります。さすがに、そのすべてを味わうには時間と体力が必要なので、まずは各社2019年の物を味わうことにしました。同じヴィンテージのワインを同時に味わうことが出来るのはとても貴重な経験で、気になるシャトーの物は別のヴィンテージも試してみました。総評として、2019年はとても華やかで果実味が豊かなものが多かったです。
最後に、アンケートを記載して会場を後にしました。この時で時間は、午後の2時間半でしたので、前から気になっていたお店へ向かいました。その後の様子は次回のブログにてご紹介したいと思います。
そこで今回は、『サン・テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ』の中から『プルミエ・グラン・クリュクラッセB』に認定されている『シャトー・ヴァランドロー2019年』をご紹介したいと思います!
2012年に第一特別級Bに昇格。驚異的なスピードでトップワインに登りつめたシンデレラワインで、造り手のこだわりが生み出す稀少ボルドーワインです。サン・テミリオンでジャン・リュック・テュヌヴァン氏が手がける伝説的なシンデレラワインと呼ばれ、初ヴィンテージの1991年以来、生み出されるワインは高い評価を受け、驚異的なスピードでトップワインに比肩するまでに到達しました。
凝縮感のある果実の旨味が特徴的なリッチなスタイルのワインで、有名ワイン評論家のロバート・パーカーさんが『シャトー・ヴァランドロー1995はシャトー・ペトリュスに匹敵する』と絶賛したとのことでも知られています。この機会に是非、お試しください。
今日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうござました。
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