店主の独り言

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2024.02.25
『山形県の杉勇さんから二種類の山卸生酛仕込みが入荷しました』

店主の独り言

お酒の学校・日本酒編

皆さんこんにちは！

茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る！】

リカーショップキナセの店主

『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！ʅ(◔౪◔) ʃ

今日は、安定した酒質から当店でも根強い人気を持つ杉勇さんから届いた二種類のお酒をご紹介したいと思います。杉勇さんの正式名称は『杉勇蕨岡酒造場』と言い、蔵元のある住所は『山形県飽海郡遊佐町上蕨岡御備田』と、漢字がこれでもかぁ～！と並んだ難しい地名なんです。日本海側の秋田県に近い、米どころ山形県庄内平野にそびえる東北随一の独立峰『鳥海山』の麓に、大正12年に合資会社として設立されました。

現在は、地元出身の杜氏、鈴木巧さんを中心に9名の蔵人さんたちで年間約500石（一升瓶換算で5万本分）のお酒を製造しています。この規模の蔵元で、これだけ多くの蔵人が酒造りに携わっているというのはとても珍しく、それだけ人の手をかけた高品質な酒造りが行われている証でもあります。また、杜氏の鈴木さんは酒米の栽培もおこなっており、自分で栽培したお米を使ってお酒を仕込んでいます。

蔵元曰く、『今年は硬い米に悩まされ続けてきましたが、今期の仕込みも折り返し地点を過ぎようやくゴールが見えてきました。現在の所、心配されたほどに酒質への影響もなく、自信をもってお勧めできる美味しいお酒が出来ています。』との事です。

本日ご紹介する二種類のお酒は、根強いファンの多い『杉勇・生酛山卸生原酒』で、『雄町』と『美山錦』それぞれのラベルデザインを一新しました。それぞれが持つ酒質をイメージしたものになっていますので、この機会に飲み比べを楽しまれてはいかがでしょうか？

まず初めにご紹介するのは、地元山形県産の『美山錦（精米歩合55％）』と山形県酵母『KA』を使い、昔ながらの山卸で仕込んだ生酛純米の生原酒『杉勇・特別純米生酛山卸仕込み　しぼりたて生原酒』です。奥行きのある味わいと、美山錦ならではのふくよかでしっかりとした芯のある味わいが楽しめます。キレの良い後口から、ついつい杯が進んでしまう逸品です。

続いてご紹介するのは、全農岡山県本部主催の雄町サミット歓評会で高い評価を得るなど雄町好きにはたまらない逸品『杉勇・雄町・山卸生酛仕込み純米しぼりたて生原酒』です。上品な味わいの山卸生酛仕込みに定評のある蔵元が、生産量の少ない『岡山県赤磐産雄町（精米歩合60％）』と協会701酵母を駆使して醸したこの酒は、上品な果実の香りとふくらみのある酸味、しっかりとしたコクと旨味を醸し出しています。冷でよし、燗でよし、食事と共に楽しんで頂きたい逸品です。