- 店主の独り言
皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!
最近は、何かと熟成を付けた物が多くなったように感じます。お肉の世界でも、熟成肉が美味しい!と言われていますし、魚の世界でも熟成魚という名前で、お寿司屋さんや居酒屋さん等のメニューに登場するようになってきました。
勿論、現在の様に騒がられるようになる前から存在していましたし、当たり前のようにお店で提供してたところもありますが、一般的には『出来立て』『採れたて』の方が新鮮で一番美味しいと言うイメージが大半を占めているので、このようなマスコミ等で『熟成』は美味しい!と取り上げられたりすると、すぐに反応してしまうのでしょうね!
私の知っているステーキ屋さんのご主人も、自分の店内でお肉を寝かせて一番美味しくなったところで提供しているそうです。また、お寿司屋さんでも、釣りたての魚をすぐにさばくのではなく、あえてしっかりと寝かせてからの方が旨味が増して舌触りも良くなるんですよ!と、聞いたことがあります。
私たちの間では『寝かせる』と言いますが、外国からの来日客からは『エイジング(熟成)』と言う名前で広まっているそうです。しかし、その裏側には、職人さんの高い技術と経験値があってこその旨さなんだと思います。ただ単に、時間だけかければ美味しくなるってもんじゃないという事ですね!
では、お酒の世界はどうなんだろうか?と考えて見た場合『エイジング』や『熟成』と聞くと、ワインやウイスキーが思い浮かびます。日本酒や焼酎の場合は『寝かせる』と言った方が私的にはしっくりきますね。実はお酒の世界でも、造り手たちはお酒の種類に応じた熟成方法を駆使して、最高の品質になるように努力しています。それぞれの熟成方法については話が長くなってしまうので、今後折を見て話をしたいと思います。
でも、このような『熟成』『エイジング』と言うものが広く浸透していくことで、美味しさの幅も広がるし、価値観も多様になってくることを願っています。お酒の世界の出来立ては、旬の味わいを楽しむのであって、旨さを求める物ではないと思います。誰しもが求める本当の美味しさは、造り手が手間と時間をかけて仕上げたその先にあるのではないかと私は思います。
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