店主の独り言

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2019.07.25
『当店のニューフェイス、三春五万石（みはるごまんごく）』

店主の独り言

お酒の学校・日本酒編

皆さんこんにちは！
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る！』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です！ʅ(◔౪◔ )ʃ

今日は、当店のニューフェイス、今月から新しくお取引が始まった福島県の蔵元『佐藤酒造』さんについてお話ししたいと思います。福島県と言えば、全国新酒鑑評会において、金賞受賞の最多受賞県として知られ、レベルの高いお酒を醸す蔵元がとても多いんですが、
その中において、本日ご紹介する佐藤酒造さんは、知る人ぞ知る・・・高い醸造技術を持つ蔵元です。

佐藤酒造さんは、日本三大桜のひとつとして知られる『三春滝桜』のある福島県三春町にあり、地元の方々に愛されるお酒を丁寧に造る地元密着の蔵元様です。その中心的存在が、平均年齢30代の若い蔵人たちで、斎藤杜氏を含めた三名で高品質な酒造りを行っています。実はこの斎藤杜氏は、2011年にサラリーマンから酒造りの世界に転身した異色の経歴の持ち主で、2016年に杜氏として酒造りを行うようになってからは、ナント！4年連続して全国新酒鑑評会の金賞を受賞している実力の持ち主なんです。

特に近年は高品質な酒造りを目指して様々な取り組みに挑戦し大きく変わってきています。その一つが、『経験・勘に頼らない分析データに基づく製造管理』です。『できた酒』ではなく『目指す酒』を造るため、分析データに基づく製造管理を強化し、分析回数を増やし蔵人たちとデータを共有し、蔵人たちと意見を交わしながらより良い製品を目指しています。

そして二つ目が『量から質へのシフト』です。幅広い方に日本酒を味わって頂けるよう、日本酒が苦手な方にも美味しいと感じて頂けるような『異臭や苦み、雑味の少ないキレイな酒質』を目指しているそうです。その際に大切にしているポイントが『酒にいかにダメージを与えないか』ということだそうです。

そのような試みから新しく生まれたのが『三春駒・三春五万石・純米吟醸原酒』です。地元産の酒米『五百万石』を55％まで磨いて醸したこの酒は、派手さを抑えた上品な香りとふくらみのある芳醇な甘みがバランスよくまとまっています。口に含んだ時のふくらみのある甘みとスッキリとしたキレの良い後口をお楽しみください。また、少量ではありますが、今年の全国新酒鑑評会の『金賞受賞酒』も入荷していますので、斎藤杜氏渾身の一滴をお試しください。

今日は、福島県の佐藤酒造さんをご紹介させていただきました。若い蔵人たちが目指す酒は、今後の成長がますます楽しみですね。

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。