店主の独り言

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2016.01.21
『オリガラミとにごり酒は似て非なるもの!』

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋【度胸で仕入れ、情熱で売る!】
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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今の季節に蔵元さんから出荷されてくるお酒は勿論搾りたて新酒の本生酒です!そのお酒を、よぉ~く目を凝らしてみてみると、若干ではありますがうっすらと白く霞がかかったようになっています。商品によってその白さの度合いは違いますが、それらを総称して『にごり酒』と思っている方が意外と多いんです。

実は、同じように白く濁って見えるお酒でも、ビンに詰めるタイミングによって大きく『にごり酒』と『おりがらみ』の二つに分類することができるんです。私たち酒屋の間では明確に違うこの二つのお酒ですが、製造方法や味わいにはどのような違いがあるのか簡単にお話ししたいと思います。

お酒は発酵が終わった後に固体(酒粕)と液体に分けられ、その後に濾過されるのですが、にごり酒はその濾過をする前に瓶詰められます。その際に、にごった部分が多いと瓶に詰められてからも活性してお酒の栓を開けた時に吹き出したりします。にごり部分の甘さとプチプチとした清涼感が、『にごり酒』の最大の魅力ともいえます。

その後、搾ったお酒は濾過されますが、完全に透明な液体になることはなくうっすらと霞がかかっています。その白く見えるものが『澱(おり)』というもので、蔵元ではその澱が自然と沈殿するのを待って上澄みだけを取り除きます。しかし、澱が沈殿するのに時間がかかるために、今の時期はそのままの状態でビン詰めされます。それが『おりがらみ』というお酒です。

まとめますと、にごり酒の白い部分は本来分けるべき部分を一緒にビン詰めしたものです。一方、おりがらみは、搾り上がった状態のもので、敢えて、このおりが入ることで若く堅い新酒の香りが華やかになり、味わいにふくらみをもたらしてくれます。舌触りもサラサラとして、にごり酒とは全く違います。

見た目は、白く濁っていて同じお酒のように思えますが、個人的には断然『おりがらみ』の方をお勧めいたします!とかく、おりは悪者のように思われがちですが、私にとっては香りと旨味のエッセンスのようなもので、この時にはなくてなならない大切な存在なんです!

写真のお酒は

富久心・純米吟醸『おりがらみ』 1.8L 3600円(税抜)

今季初登場!おりがらみが大好きなあなたのために詰めました!30本限定

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