店主の独り言

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2016.08.21
『渡舟への想い!』

  • 店主の独り言

皆さんこんにちは!
茨城県水戸市の酒屋『度胸で仕入れ、情熱で売る!』
リカーショップキナセの店主
『楽しい飲酒生活案内人』の木名瀬敦志です!

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せっかくの週末、夏の思い出に海にでも繰り出そうと思っていたら、何と!台風のトリプル攻撃の影響で、海は大荒れです・・・。夏休みの貴重な日曜日ですが、これでは海に入るどころか、磯遊びも危険なのでやめた方がよさそうです。

さて、昨日に引き続き、『渡舟』との出会いについてお話ししていきたいと思います。私が最初に見た『渡舟』は、何と!新聞紙に包まれて、外側にはラベルの代わりに成分表が貼られたものでした。しかも、通称R瓶と言われる鑑評会出品用の500mlの瓶に詰められていたんです。販売用ではなく、味を見て欲しいという事で、蔵元さんが届けてくれました。

見た目のインパクトもさることながら、一口飲んだ時の弾ける様な華やかな香りと力強い味わいは衝撃的で、きっと、これは蔵元の新たな柱になってくれるだろうと直感しました。しかしながら、お米の収穫量が少ないことから、当初は大吟醸のみの発売とならざるを得ませんでした。それでも、新しい酒米のお酒という事と、府中誉さんの新商品という事で、私の所でも一所懸命お客様にご案内したのを覚えています。

『渡舟』の原料米は『渡船』という酒米で、酒米の王様と言われる『山田錦』の親品種に当ります。戦前までは栽培されていたものの、栽培の難しさと収穫量の少なさなどから、いつしか絶滅してしまったのです。それを、7代目蔵元の山内さんが、僅かな種もみをもとに熱意のある農家さんたちと二人三脚で現在の形にまで築きあげてきました。

酒造りに関しても、慣れないお米という事もあって、毎年、毎年が挑戦の連続だったと思います。それでも、少しずつではありますが、『渡舟』のファンの方が増えてきて、それと同時に人気も高くなっていったのです。ちなみに、お酒とお米とでは、『ふね』の字が違うんです!お酒が『舟』で、お米は『船』です。これは、酒米の『渡船』をそのまま、お酒の商標として使うことができなかったためだそうです。

そして、『渡舟』は今年も『全国新酒鑑評会』に於いて、金賞を受賞することができました。山田錦以外のお米で、金賞を受賞することはとても大変な事なんですよ!渡舟の最初の発売から関わってきた酒屋として、一人でも多くの方にこの酒の素晴らしさを知って頂けるように、これからも全力で応援してきたいと思います。

本日も、最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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